第7章 グレイ scene5
もう、我慢できなかった。
「やめてっ…やめて潤っ…」
誰も拓いたことのない身体を…無理やり…
「お願いっ…痛いっ…」
泣いても喚いても止まれなかった。
俺が動くと跳ね上がる身体。
突き刺すとぞくぞくと湧き上がる快感。
どうあがいたって抗えなかった。
無理だった。
その靭やかな身体を掻き抱いて、ただ俺は腰を振っているしかなかった。
「やめてぇっ…」
寝室には、ただ大野さんのすすり泣く声がしてる。
そっと身体に布団を掛けると、その背中を撫でた。
「潤…なんで…?」
わかってた…こうなることは…
「ごめん…」
「なんでこんなことするの…?」
答えることができなかった。
「俺が…憎い…?」
「ちがう…」
そんなんじゃない…そんなんじゃないんだ…
今日はレギュラー番組の収録だった。
俺はこの前のスキャンダルで謹慎処分になってて。
だから大野さんが暇だろうって、遊びに来てくれたんだ。
明日はふたりともオフだからって、酒をたくさん買い込んで。
それで夜通し飲もうって、約束で…
有難かった…
正直、あんなスキャンダルを起こしてドン引きされてると思ってた。
本命の他にセフレなんて、いかにも股の緩い男のすることで…
でも大野さんは何も言わなかった。
ただ俺と一緒に酒を飲んでくれた。