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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第7章 グレイ scene5







「翔ちゃん…翔…?」
「あ…」

天井が見えた。
いつもの…天井…

「どうしたの…?凄く、魘されてた」

和也が心配そうに俺の顔を覗き込んでる。

「あ…あぁ…夢だったか…」
「…怖い夢、見た…?」

小さな手が俺の頬を包み込む、その手を掴むと引き寄せた。

「和也…」
「どうしたの…翔…」
「なんでもない…なんでも…」



なあ和也…


俺の中には、俺ですら制御できないメスが棲んでる



「翔…」
「ん…?」

むくりと和也が身体を起こした。

「何を苦しんでいるの…?」
「…え…?」
「俺に…言って…?」

切ない顔が近づいてくると、柔らかく唇が重なった。

「全部…俺に、言って…お願い」
「和也…」
「翔を…全部俺のものにしたい…」
「何言ってんだ…」

和也の顔を上げると、サラサラの髪を指で梳く。

「…俺は…全部、おまえのものだよ…」
「でも…」

髪を梳いていた手を絡み取られた。

「俺の知らない…翔が、まだ居るんでしょ…?」


その瞳は、まっすぐに俺を見つめていた


「和也……」
「全部、俺に…教えて…?」


だめだよ…和也…

こんな俺は、見せられない

飢えたメスの俺なんて…



おまえには見せられない色…






言えぬ色






END

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