第6章 ショコラ scene4
日が昇りきってから、ニノが目を覚ました。
「あぁ…もう…しんど…」
「大丈夫か…?」
背中がなんだか痛むらしく、ずっと智くんはニノの背中を擦っていた。
ニノは朧気に記憶があるものの、一体どうなったのかとしきりに聞いてくる。
「えっ…俺がその御霊を連れてきたってことになるの?」
「まあ…正確にいえば、黒が連れてきたんだけどな…ま、ニノでも間違いじゃないかな」
「ほあぁ…俺、黒に取り憑かれてて良かったと思うの二度目だわ…」
「ん?いつも嫌だっていってるじゃん…一回目は?」
智くんが聞くと、ニノは顔をちょっと赤くした。
「知らないっ…おばかっ!」
「ああん!?なんだよ!?突然っ…」
ニノと智くんが兄弟喧嘩を始めたから、雅紀とふたりして止めにかかった。
「静かにしろよ…潤が寝てんだぞ…」
「シーっ!もうっ!」
「あ…ごめん…」
「すまん…」
4人で潤の顔を見ると、薄っすらと潤は目を開けていた。
「ごめん…起こしちゃった…?」
ニノと雅紀が近寄って、潤の顔を覗き込む。
その後ろから、俺達も潤を覗き込んだ。
潤の目は、俺達を見てはいたがどこか遠くを見ているようだった。
「…潤…?」