第6章 ショコラ scene4
羽田に着くと、行長先生が待ち構えていた。
奥様はずっと潤を支えながら歩いてる。
潤は本当に操り人形みたく、まったく自分の意志がないようにみえる。
「皆様、この後は?」
「僕だけ明日、生放送がありますが…後は全員休みです」
「わかりました。皆様、私の家へ来ていただくことは可能ですか?」
「もちろん。お伺いします」
夜の東京は、どこか明るくて…
少しだけホッとした。
事務所の車とタクシーで分乗して行長先生のお宅に向かう。
潤と奥様と行長先生はタクシーで先行した。
マネージャーと事務所の一部スタッフ、そして俺らはその後についていく格好になってる。
家に入るとすぐに客間に通された。
「すいません…近くにいると危険なのですが、私の目の届くところに居て頂いたほうがいいもので…」
次の間のふすまを先生が開けると、そこには知らない人が3人ほど居た。
おじさんとおばさんと若い男性が一人…
皆様、怖い顔をしていた。
「皆さんはこちらでお待ち下さい。後で家内がお茶をお持ちしますので…」
「いえっ…そんなお気を使わないでくださいっ…」
「マネージャーさんたちも…こちらに…暫く入ってこないように」