第5章 守るべきものは……?
「……………///。
なんかもうストレート過ぎて…
こっちが照れます…(笑)」
まっすぐに私を見つめる目に
恥ずかしくなって
笑いながら目をそらすと
そんな私のほっぺたに
すばるくんの手が触れて………
私を見つめる目に
触れられた手の温かさに
無駄に心臓がどくんどくんと
跳ね回る…
「あのな………………?」
そうすばるくんが
言葉を続けようとした時
部屋の中にインターホンの音が響いて
「あの…はい…ちょっと行ってきます(笑)」
そう言って…
頬に触れるすばるくんの手から
急いで離れて
早足で玄関に歩く私の背中に
"何で今やねん…(涙)"
そう呟く声が聞こえてきて
笑いを噛み殺しながら
扉に手をかけた………
そんな笑顔で開いた扉の先て……
「あん………
ちゃんと俺と話そう………?
逃げるんじゃなくてさ…?
二人でちゃんと……………」
そう言って…
扉に手をかけたままの
私の手に
ずっと会いたくて
触れたくて仕方なかった
丸山さんの手が重なる………
温かい手が私の手を包む感触に
動けずにいると
そんな私の後ろから
「そいつに触るな………!」
そんなすばるくんの声が
聞こえた…………