第55章 菅原/夜の公園
「したい」
*
「っ くぅ…ん」
確かに私はしたいと言ったし、
主導権も菅原のアレも
握っている…全て私の
望んだとおり。
しかし…
(やったことない!)
当然の事…だって ケイケンなんて
あるわけないじゃない?!
「…スガ?気持ちいい?」
心配で問いかけると、うん
と、首を縦にふる。
「ちゃんと気持ちいいよ?
っああ!」
淫乱か…っ!!
理性掻き立てるような事を
言わないでいただきたい…っ!
「名前…あの
…ふっ うう…よ よるの
こおえんは…あああ!
…やっぱり いかがわしい な?」
ニヤリと微笑む菅原、
しかも今なら泣きぼくろ付きだ。←
「そうだね」
力を強めて擦り続ける。
「んっ ああ!はぁ !!」
しばらくして、菅原はイッて
しまった。
「名前…はぁ…ん…ふぅ
また やるべ?」
七夕で、私のお願いごとは
叶ったらしい。
『スガと、1歩先に進めますように』
『名前と1歩先に進めますように』
(ところで あの短冊読まれたら
どーする? 名前書いてあるし)
(うぁ!考えてなかった!
ちょ 明日回収!)
(…夜の公園?)
(んっ…う またそういう
雰囲気に持ち込む気?)
(まぁね?)
(はぁ…まぁ 名前と
1歩先に進めるなら…)
(奇遇ね 私もそう思うよ)