第2章 ~ 終わりの夜 ~
意を決して
それでいていつもの普通を装い
あたしは言う
「じゃあ、キスして。」
潤 「はぁ?」
「キス、してよ。」
潤 「おまえ、完全に酔ってんな?」
「何でもしてくれるって言ったじゃーん。」
潤 「言ったけどさ・・・。」
「いつか自慢すんだぁー。あたしは松本潤とキスした事あるんです。って。」
大丈夫かな
あたし笑えてるかな
潤 「バカかぁおまえは。」
「ダメなの?」
自分の鼓動がダイレクトに耳に伝わってくる
お願い、潤
あたしの勇気がくじけないうちに
潤 「ダメなの?って・・・。」
「いいじゃーん。キスのひとつやふたつ。
酔っててどうせ覚えてないんだしー。」
そう言ってあたしはソファに居る潤の隣に座る
自分の足が震えてる事に気付いて
潤に気付かれないように
そっと震えを抑える
潤 「オレねぇ今結構落ちてんのよ。
んで酔っ払って理性とかないわけ。」
諦めた様にため息まじりに言う
「うん。」
潤 「だから直前で止めてとか言われてもムリですけど?」
そう言いながら
あたしの頭を左手で
支えるようにして
顔を近づける
唇が触れた瞬間
潤のシャツをギュッと掴んでた
唇を重ねた時の潤の顔が
あまりにも綺麗で
瞬きを忘れた