• テキストサイズ

【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第7章 海賊女帝







ー女ヶ島 3㎞ 近海ー

『・・・なにこれ?』
「・・海兵の石像かと・・・」

凪の海にポッンと浮かんだ1隻の軍艦。
それに乗り込んだ私とダイギンは目を疑った。

甲板に並んだ威厳の欠片も無い海兵達の石像。
この船員達だとは思うが、その表情は全てだらしがない。

「思ったより早かったな、少将にダイギン准将。
それで来たのか?」

『ええ、モモンガ中将。
船は先日シャンクスに真っ二つにされちゃってて。
ベガちゃんに急遽、用意してもらいました』

2人乗りの小型ボート。
一見何の変哲も無いボートだが、機動力は抜群。
流石ベガパンクが設計しただけある。

『貝がどうとかいろいろ言ってましたよ』

物珍しく眺めるモモンガに覚えているベガパンクの話を説明してみるが、残念 覚えてるのはそれだけだ。

『それより、これ何ですか?』

「見ての通り、石にされた海兵だ。
ボア・ハンコックの仕業だ」

ボア・ハンコック。
女ヶ島 アマゾン・リリー皇帝にして九蛇海賊団船長。
海賊女帝の異名を持つ、王下七武海の1人だ。

そのハンコックを海軍本部に連れて行くのが今回の任務。

約6日後に迫った公開処刑。
白ひげとの全面戦争になるのは確実。
そのため、七武海招集命令が出たのだ。

『・・へーっ、でハンコックは?』

聞けば、嫌だ嫌だの一点張りで交渉決裂。
昨夜遅く、やっと連絡が来たかと思えば条件を提示してきたとの事。

「蛇同伴とインベルダウン見学したいそうだ。
幸い許可が降りたのでもうそろそろ、こっちに着くとは思うがな」

『えっ?インベルダウンに入れるの?
やったーーーっっ!!』
「少将!喜び過ぎです!!」

ついでに私も一緒に入ろう!
一緒に見学ツアーに参加しちゃお!!

ウキウキする私には、ダイギンのため息もモモンガの呆れた顔を視界には入らなかった。

『あっ!来たよ、海賊船!』

2頭の毒海ヘビに引かれ現れた海賊船。
凪の帯にある女ヶ島に1隻しかないという船だった。




/ 179ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp