白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第17章 蝶の憂い華の決意
『顔色やっぱり悪いよ?
大丈夫?
木兎呼んでこようか?
私じゃ担いであげられないし』
お節介が過ぎた。
触れられたくない事もあるだろう。
私が彼でも
きっと同じく
そっぽ向いて
立ち去れって思うよね
まず、お前誰よ?ってね。
お詫びのつもりの水を買って
『はい。すぐ戻るから
大人しくしててね?』
頭を撫でる
硬いと思ってた髪の毛は
想像以上に柔らかくて
「ありがとう御座います」
放たれた言葉は
予想外に嬉しくて
『どういたしまして!』
思わず笑った