白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第35章 咲き誇る華に蝶は優しく舞い降りる
バレー部で鍛えられたメンタルも
灼熱の様な恥ずかしさで
グロッキー寸前
『お母さん!
鉄朗が死ぬっ!お風呂入ってないのに
逆上せたみたいになってるから!』
「それはアンタもでしょう。
ほら、つべこべ言わないで
仲良く行ってきなさい
タオルは出しといてあげるから」
遠くなる足音に
真っ赤な顔を突き合わせ
「『死ぬ…!朝ご飯地獄!』」
揃える声
ただ地獄とか言いながらも
いや、本当に気まずさは地獄だけどもさ。
「まぁ、未来のお義母さんには
逆らえねぇなァ?」
『…だね。
言い出したら退く事を知らないからね』