白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第35章 咲き誇る華に蝶は優しく舞い降りる
『鉄朗!好きっ!
幸せ…超…幸せ…』
「大袈裟…」
俺に抱き着いて甘える姫凪を
抱き返して
胸の中の感触に目を閉じる
『大袈裟じゃないもん…
だって…!
これが…当たり前になるんだよ…
…やっぱり幸せ…』
姫凪の声に熱くなる胸
そうだ
もう離れなくていい
離さなくてもいいんだ
「…ハハッ
ホントだ…幸せ…だな…」
”でしょ?”と笑って
俺に温もりを移す姫凪と目を閉じ
夢の中を散歩した
小さな波乱も
厄介な事件も
この先、実際なくもない。
ただ、もう大丈夫。
この手が離れる事は無い
そうだろ?