白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第35章 咲き誇る華に蝶は優しく舞い降りる
『…盛って欲しいけど…
明日学校行けなくなっちゃうもん…
一緒に登校したい…の
堂々と手繋いで…』
ほら、また煽る。
分かってねぇの?
その顔が声が言葉が
俺の理性を掻き乱すって。
『ねぇ、抱き合うだけじゃ、だめ?』
「生殺し!?」
いや、むしろ殺し屋!
瀕死だっつの!
無理やり突っ込むぞ!
なーんてな?
『離れるの嫌なんだもん…』
「…あー!クソッ!
明日覚悟しとけよ!
ほら、こっち来い!姫凪!
しっかり抱き締めて寝かせてやるから!」
お姫様のお願いを
俺が無下にするわけねぇじゃん?
ヒーロー黒尾さんなんで。