白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第35章 咲き誇る華に蝶は優しく舞い降りる
かっこ悪くて
最低で
それでもお前が大好きで
『…側に居る…
研磨の側に…』
「俺はァ?
嫌なら良いぜ?
抱く女はいくらでも居る」
悪役はお手の物と心の傷を
想いを必死に隠して
笑い続ける
『…鉄朗…』
「まぁ、いいや。
呼んで来なきゃ
それまでって事で。
お前の好きにすりゃ良い」
きっと来ると
どこかで思ってた
きっと傷だらけで泣くと
分かってて
離せない手に心に
何度も何度も
ゴメンと繰り返し
「明日も待ってる
この部屋で」
雁字搦めの鎖を
引く日々を過ごした