白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第35章 咲き誇る華に蝶は優しく舞い降りる
「お前の味が忘れらんねぇだけ…
だから。
研磨には俺から話す
お前は側に居りゃ良い
研磨はお前が側に居るって言えば
笑って与えてくれるよ
翔び回る自由くらい
いくらでも…」
呆然とする姫凪
心も頭の中もグチャグチャだろう
それで良い
冷静にさせない
させちゃいけない
お前が翔び立ってしまわぬ様に
「姫凪、返事は?
それとも俺と研磨から
翔び立ちてぇ?」
小さく狭い鳥籠の壁に空を描き
大きく広く見せかける
なにやってんだろうって
自分でも恥ずかしくなる