白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第35章 咲き誇る華に蝶は優しく舞い降りる
自惚れだと笑われるかも知れないけど
研磨と付き合うと決めた後も
姫凪は俺を許そうとしてたし
何かの間違いだと
自分を想ってて欲しいと
思ってるのが伝わって来てたんだ
「…後で家行く…
待ってろよ、姫凪」
『う、うん!待ってる!』
笑う姫凪を
抱きしめたい気持ちをねじ伏せ
背中を向け、向かったのは
「研磨、チョット良いかァ?」
研磨の部屋
「…ダメ。ゲームしてる…
もうすぐクリア…だし」
テレビ画面を見続ける目は
暗く沈んで俺を映そうとしない