白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第33章 蝶の為に華は咲く(研磨)
でも、その原因が分からない
少なくとも木兎さんに
愛されてる姫凪は
ソレに気付く気配は全く無かったし
じゃあ、いつ、なんで?
おれが知らない姫凪の時間が
ヤケに悔しくて
「姫凪…」
”クロが好きってなんで気付いたの?”
思わず口をつきそうになる言葉
『なに?』
聞けば言ってくれるかな?
素直になってくれるかな?
そう思ったけど
「フリーになったし
もっと好きな事しなよ。
てゆっか、モットおれと遊んでよ」
おれは言葉を飲みこんだ。