白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第32章 華は蝶を蝶は華を想い過ぎて…
『…ごめんね…』
なんで?なんのゴメン?
俺はお前に悲しい顔ばっかさせてんだ
ゴメンを言うなら俺の方だろ?
「謝るこっちゃねぇだろ?
別に、お前が悪いわけじゃねぇんだし
俺が…」
勘違いしたのが悪かった
浮かれなきゃ
落ちなかった
そんだけだよ。
「俺が…盛ったから悪かったんですぅ〜
…お前があんまり美味そうだから
つい口説けると思っちまった…
ゴメンな?猿で!」
ゲラゲラと大袈裟に笑い声を響かせて
「送ってやるから支度しろ。」
姫凪の頭を撫でる手を止めて
家の鍵に手を伸ばす