白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第32章 華は蝶を蝶は華を想い過ぎて…
「お前痩せた?なんか軽いンだけど?」
『え?そうかな?
特になんにもしてないけど…
って、これも…』
「ハハッ!懐かしい?
あんまり、あの時と一緒だから…」
コツンとオデコをぶつけて
顔を覗くと
相変わらず綺麗で澄んだ目が揺れて
『そ、だね…』
頬を染めて小さく呟く。
赤い唇に吸い付きたくなる
このまま攫って閉じ込めてしまいたくなる
「姫凪…」
”好きだ”と続けたい唇に歯を立てて
「そろそろ次行く?」
姫凪を降ろして
また隣に並ぶ