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白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]

第32章 華は蝶を蝶は華を想い過ぎて…


だけど

「…悪いな。
チョット…忘れ物…」

そっちに取り込まれるより早く
俺を取り込む黒く寂しい感情の渦

幸せそうに喘ぐ
いつかの姫凪が
消えて行きそうで
堪らねぇ。

消えるな
消させるか

消えないで

渦巻く姫凪への欲のまま
俺は来た道を戻ってた

鍵は閉まってるけど
姫凪の部屋の明かりは
まだ付いてる

携帯を握り締めて
姫凪へのコール音を鳴らすと

〈もしもし?どうしたの?〉

姫凪の掠れた声がした
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