白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第32章 華は蝶を蝶は華を想い過ぎて…
「さぁて…どうすっかな…」
研磨は寝てるだろうし…
一人でこのモヤモヤ抱えんの
キツイんだけどなァ…
「あれ?クロ!?」
暗い道の向こうから
歩いて来たのは
「こんな時間に何やってんですかァ?
補導されっぞ
アンナ」
アンナだった。
「それはクロもでしょ?
って、そのナリじゃ
補導はないか!」
「どういう意味だ」
グシャリと髪を乱すと
姫凪と同じ
シャンプーの匂いがして
一瞬ゾクリと背中が粟立つ
「クロ?」
まじ、止めて。
揺れてくれるな、俺。