白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第32章 華は蝶を蝶は華を想い過ぎて…
嬉しそうに携帯のカバーに
結んで目の前で揺らす姫凪に
ドキドキ跳ねる心臓がうるさい
マジ好き。
こっそり買った
色違いのストラップが
ジャージのポッケで
出番を待ってる
なのに
「そこまで喜んで貰えたなら
宮城から持ち帰った甲斐があるな」
”実は対だ”と告げられないまま
そのストラップはポッケの中で
眠り続けた
空気も変わり何気ない会話が出来る様に
なった頃には
針はもう寝る時間を
大きく過ぎて
眠気を連れて来てしまう