白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第31章 華は枯れない
俺と赤葦の大切なジュニアを引っぱたき
さらさらの髪を靡かせて
キッチンに逃げて行く
「ツレネェのな!」
「本当に…」
「「翔んで行くみたいだ」」
揃った声に一瞬合わせた目は
お互い悲しみに縁取られてる
でも、そんなの一瞬で
「もう出来てますよ
渾身のハヤシライス」
「カレーじゃねぇの?!」
「姫凪はハヤシライスが
好きなんですよ
木兎さん知らなかったんですか?」
「!!知ったし!今!」
悲しんでる暇はねぇ。
真っ直ぐ上へ
蝶が振り返った時に
心配なんかしないように
大きく誇らしく
咲け。