白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第31章 華は枯れない
呆れ顔に背を向け
皿を用意しながら
楽しそうに料理をする
赤葦を盗み見る
赤葦は優秀だと思う
頭も切れるし世話の焼き方も
申し分ない
絶妙な線引きで
先輩、後輩を越えずに
全てをこなす感じ
ただ言葉が少なくて
感情を顕にしたり
損得なしで人を慮ったりは
苦手だと思ってた
むしろ、避けてるって言うか…
でも今の赤葦は違うくて
俺が姫凪がって
自分より誰かってのを
素でやってて
それで俺も救われて
ホント…
「赤葦!絶対これからモテ期だろ!」
カッケーな!チクショウ!
負けてらんねぇじゃんか!!