白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第31章 華は枯れない
小さい頭にキスを落として
長い髪に手櫛を通すと
サラサラと指を落ちる髪の毛が
心地よい感触を与えて
胸が落ち着いて来る
「話せる事だけで良い
赤葦の事も俺が踏み込めねぇ事が
あるなら、聞くつもりはねぇ
でも…お前の…姫凪の事は…
全部聞きたい。
隠してくれんなよ…
今はまだ
お前は俺の女なんだから…」
話しながら大して良くない頭で
俺は少し考えた
もし、聞いたら終わるなら
聞かなきゃ続くなら
俺は聞かずに居ただろうか
今更で意味はないかも知れないけど
珍しく頭使ったんだ