白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第28章 華の祈り
ただ…
「問題大アリでしょ?
姫凪が教えに行ったら
木兎さん変な勉強しかしないじゃん
姫凪が教えられて
中間テスト間違いなく赤点だね」
「あ~…ね…」
こう言うのは想像しちまうから
まだ少し疼くわけで。
でも、そこに気付かれて
『研磨って赤葦くんと
同じ事言うよね…
赤葦くんから接触禁止令が出たのよ
追試までボロボロだったら
大変だから、って
同じセッターだし
どっか似てくるのかな?』
姫凪のこの笑顔を
失ってしまうのは嫌だ。