白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第27章 太陽に止まる蝶
"あの時より"
どの時?なんて聞く意味はない
浮かぶのは
クロの笑顔だけだから。
「ねぇ?本当に幸せ?」
再び掛かる言葉に
『あの時よりも幸せになる為に
私は光太郎をえらんだの
幸せに…なりたい…の…』
ギュッと唇を噛んで応える
「…分かった。
姫凪が選んだなら
おれは姫凪に何も言えないし
何もしない。
おれは、もう間違わないって
誓ったから。
甘さは求めるけど愛は求めないから
そんなに身体に力入れなくて良いよ」