白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第27章 太陽に止まる蝶
『もっと近くに来て…』
木兎の身体を引き寄せて
意外とキメの細かい肌に吸い付く
擽ったそうに笑う顔を
覗き見て更にキュッと吸い付けば
小さくて薄紅の華が咲いた
「付いた!?」
『うん…付いた…でも…』
小さいしなんか薄いし
綺麗ではないかも
私の不満を他所に
木兎は私から離れて部屋の鏡を覗き込む
しばらく無言で鏡の前に立つ木兎
『ごめん…ね?下手で…あんまり
付けた事なくて…』
そう言えばクロにも下手った笑われた事
あったかな…