第27章 太陽に止まる蝶

徐々になんて言ってられない
木兎を好きになり過ぎちゃうよ…

ハマってハマりきるのが
ホントは少しだけ怖い…

「それ、オマエが言う？
全部そのまんま返す…
ずっと俺ばっか好きだったんだ…
ガンガン好きになれってんだ…
孤爪よりも赤葦よりも
黒尾くんよりも……
オマエの一番になりてぇ…」

余裕ありげだった木兎の手が
少し震えてる

クロの名前は
まだ少し心が疼く

でも、それ以上に

『光太郎が思うより
私、光太郎が好きだよ？
一番…好き…』

木兎を愛したい気持ちが溢れてる