白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第27章 太陽に止まる蝶
「姫凪…これ…夢…?
抱き締めたら消えたりしねぇ?」
木兎が膝の上に私を乗せ直し
そっと触れる
『…消えないよ?』
巻き付けた腕に力を込めて
再度唇を重ねる
「マジ…かよ…!
…姫凪…良いのか…
もう、止まらねぇぞ?」
『うん…止まらないで…
…好き…光太郎が…好き…』
嘘はない
この気持ちは恋だ。
歪んだ心が木兎への愛で
「なんだよ…
死ぬ程待つつもりだったのに…
…嬉し過ぎるって…!」
『抱き締めて…』
埋まっていく