白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第27章 太陽に止まる蝶
クリームを掬った指を
薄く開いた口に押し込んで
「俺も食う…姫凪…
ウマそ…」
口の中に入ってくる舌が
擽る様に動いて
残ってる甘みを攫って行く
「どうした?
抵抗しなくなってる…
もっと…シテいい感じ…?」
金色の目が色っぽ過ぎて
一瞬声が出ない
「…黙んなよ…分かってるって…
我慢するから…
その代わり俺にも食べさせてクダサイ!」
唇を尖らせた木兎が
私を離して
フォークを押し付けてくる
コロコロ変わる表情は
私の胸に甘さを運んで
『分かったよ…はい…どうぞ…?』
甘さを移したくなって来る