白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第26章 枯れる事さえ出来ぬ華
「はァ…行く。
とりあえず自主練終わるまでは
適当に時間潰しててくれ
こっちにはあんま早く来ンなよ?
アイツらの標的にされたら
困るから」
練習を見に来てる
ファンの群れに目をやると
「…りょ。じゃあ練習ガンバレ
おれは姫凪に
一足先に癒やしてもらってくる」
群れには一瞥もくれず
去って行く
はぁ…
なんだかな…。
羨んでる場合かよ…
必要ねぇじゃん。
癒やしなんか…
枯れンだろうが?
覚悟したろうが?
今更尻込みしててどうすんだよ、てな。
未練がましい自分に
大きく息を吐いて
リエーフ達の練習に混ざった