白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第26章 枯れる事さえ出来ぬ華
『…部活は…ねぇ…
…ほら、ファンの子とかさ
もう研磨と別れたの噂回ってて…
次は誰よ?的な空気にも…
なってて行きづらいデス』
苦笑いで返って来た答えに
俺らの罪の深さが
浮き彫りにされる
「そっか…残念…
悪ぃな俺らのせいで
元々少ない友達が
また減ったなァ…」
『一言多いよ!
大丈夫、わかってくれる人も
居るし…ね?
クロも研磨も悪くないよ』
春風に靡く髪の毛
柔らかい陽射しよりも
柔らかい笑顔が
また胸を攫っていく