白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第25章 蝶を抱く華
張り上げた声は木葉に言ったんじゃなくて
端の女に聞かす為の物。
なんかされたら
多分俺オンナでも容赦出来ねぇし
「相変わらず
騒がしいよね、木兎サン。
色々逆効果だから
とりあえず静かにしてくれない?」
ぅお!孤爪来た!
…って。
ヤッパリ黒尾くんじゃねぇのな。
「そっちの主将が
大人し過ぎなんじゃね?」
ポツリと零れる嫌味は
なかなか意地悪だったと思う
だって
ヤッパリむかつくんだよ。
飄々として
我関せずで。
なんでそんな風に出来んだよ…