第25章 蝶を抱く華

赤葦よりキツく突っ込まれて
膨れる俺に

「いつまで乗ってるの？
姫凪が潰れる
怪我させたら
知らないよ？」

孤爪が呪いでも掛けそうな声で
俺をジッと見つめる

一番害が無くなった奴が
一番怖ぇよ！

渋々、姫凪から身体を外して
横を陣取る

『木兎は本当に…
バカなんだから…
研磨も、心配しすぎ
ちょっとやそっとで
壊れないよ？
後、赤葦くんは
記憶削除ヨロシク』

呆れた様に俺に笑いかけながら
二人の無気力組にも
話しかける姫凪