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白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]

第25章 蝶を抱く華


冷蔵庫から背中を離して
また少し近くと
ビクリと肩を震わせて
持ってたお皿を床に落とす

『あ、ごめん!』

「バカ…触んなケガすんぞ……」

割れたお皿を拾おうとする
姫凪の手を止める

『木兎…あの……』

「キズまだ残ってんのか?
痛え?後悔してんのか?」

目を覗き込むと
大きな瞳が静かに揺れる

涙は流れなくても
その瞳の奥には
悲しみが残って揺れてる

「…うん、そうか。」

まだ、居るのか。
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