白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第22章 翔び立つ蝶に隠す涙
「…無理しなくて良いけど…
来てくれたら
尻尾振る…」
『ニャンコかワンコか分らないね
研磨…頑張ってね?
…来年こそ…春高…だよ?』
その取って付けられた様な
春高の話題に
頑張っての意味を
深読みし過ぎる
「連れて行くよ、皆で。
だから…」
行かないで…側に居て……
おれのじゃなくなっても
誰かのモノにならないで…
『あ、ゴメン
もう行くね!
いってきまーす!』
この日タダイマが
聞けてたら
違う未来、あったかな?