第22章 翔び立つ蝶に隠す涙

木兎さんの事を赤葦の事を
楽しそうに話す顔が

さっき見た
キラキラした笑顔だから？

『あ、研磨…あのね……』

その口が
嫌な予感を連れてくる気がして

ザワザワする

「聞かない…」

言わないで

終わりを告げないで！

『研磨！？』

「黙ってよ！
匂いが嫌なんだ！」

その笑顔が怖いんだ

「上書き終わるまで…
話さないでよ…」

姫凪をベットに縫い付けて
唇を塞ぐ