白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第20章 凍える華
「黒尾…何言って……」
「お前が姫凪をどれだけ
優しく抱いても
アイツは笑わねぇ。
その倍俺が傷付けながら抱く。
そんだけ。
じゃあな。姫凪を泣かせたきゃ
抱けば良い。
それで、姫凪を好きは
通らねぇけどなァ?」
梟(オマエ)の爪が
捕まえて絞め殺す爪なら
「それで!黒尾くんは良いのかよ!」
「…当たり前だろー?
それで良いから言ってんですぅ!
じゃあな?
姫凪を泣かすなよ?木兎」
俺の爪は
一気に喉元を掻っ切る爪なんだよ。