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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第29章 MIMOSA






ドフラミンゴが浴室から出て行った。
数分遅れて、私も上がったりバスローブを身に付けた。
でも、動けなかった。
また、心配をかけてしまう そう思っても何故か動けなかったんだ。

火照る身体。
動悸が治まらない心音。

逆上せた・・
お風呂に浸かり過ぎた。

確かにそれもあるけど、それだけじゃない。
ドフラミンゴの言葉が私をこんなにも熱くさせていた。

鏡に写る姿がそう悟る。

濡れ潤んだ瞳。
真っ赤な頬。

本当は逆上せたせいだと自分に言い聞かせていたのだ。

嘘・・
まさか・・
本当に・・

自問自答する。
それでも答えは1つ。

私は・・・

「いい加減にしろッ!
いつまで入ってんだッッッ!!!」

急に開いた扉と同時に浴びせられる言葉。
同じバスローブを身に付けたドフラミンゴが仁王立ちに立っていた。

『・・今出ます』

視線を向けたら、ドフラミンゴは固まっていた。
声を掛けるとぎこちなく動き出したドフラミンゴ。

「行くぞ」

短く声を掛けられ、腕を握り歩き出す。
連れて来られた場所は、リビング。

さっきも思ったがここは・・・

『ドフラミンゴさんのご自宅ですか?』

キョロキョロ見渡し、尋ねた。

「あぁ、嫌だったか?」

首を横に振る。
嫌なわけない、ホテルより人の気配がするこっちの方が心休まる。

『こっちが好き、安心出来る』

そう言うと複雑そうな顔をする、ドフラミンゴ。

「男の部屋に来てんだよ、お姫さん言葉は慎重に選べ」

『・・選んでるよ?』

「・・俺が嫌がるお姫さんを抱ける事ちゃんと理解してんのか?」

『・・理解してます。
けど、ドフラミンゴさんは私が嫌がる事はしないでしょ?』

ショットグラスに琥珀色の飲み物を入れていたドフラミンゴは、1つを私に手渡し、もう1つを一気に煽った。

「他の男を想ってる女を抱かないって・・
言い過ぎちまったか」

ボソリと溢れ出る言葉を私は何とか聞き取り返事を返す。

『・・ゾロにはもう何の思いもありません』

「!!?」

驚くドフラミンゴは、視線で私に問う。
もう1度言ってみろと・・



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