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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第20章 SHEPHERD’S PURSE






「・・・わかった」

良かったお願いを聞いてもらえて。
額に寄ったシワ、反対されるかと思ったいた。

「だが、その前に・・」

その前に?

「キスさせろ」

言葉と共に落ちてきたキス。
軽く重なり合いながら深いキスへと変化する。

『・・ぁっ・・・ゾ・・ロぅ・・・・』

私の呟きを残して、離された唇。
濡れた私の唇を親指で拭いながらゾロは満足気に笑みを浮かべていた。

「顔真っ赤。
そんな顔、他のヤツには見せたくねぇな」

そう言ってまた、重なる唇を私は受け止めるしかなかった。












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何とか落ち着いた顔色で、私は皆んなの前に立った。
ハンコックから既に説明を受けていて、皆んな一様に不機嫌な表情。
だけど、誰1人私を責める人はいなかった。

ハンコックが何か言ったのか・・


「・・幸せにな、ちゃん」

「お前がそれでいいのなら俺は何も言わねえ」

「フフフフフ、後悔するぜお姫さん」

「の考えを尊重するまでだ」


それぞれ私にあてた言葉を発するが、その視線は私の隣に立つゾロに向けられていた。

本当は納得していない。
そう、匂わせる様な視線だった。

「・・あ、あの」

「ごめんなさいとは無しだ。
俺はフラれたわけじゃねぇからな」

「・・おっさんはフラれたんだよ」

社長の言葉にボソッと呟くゾロ。
社長は目敏く反応を返した。

「グハハハ、テメェこそ何れにフラれるぞ」

「・・もう1度言ってみろ」

『ゾロ!止めてッ』

「フフフ、そんなヤツ構うな。
それよりゾロと付き合うのなら精々頑張れよ」

『クロコダイルさん・・?』

意味深い笑みを漏らし、手を挙げ去って行く。
それを合図に他の皆んなも帰って行った。





残された私は、ゾロに引き寄せられその腕に身を預けた。
笑い合う、このひと時が幸せだった。


だけど、心の何処かで気になっていた。

クロコダイルが残した言葉の意味を私は後々実感する事に今は気付かなかった。




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