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【薄桜鬼 学パロ】サクラチップス

第2章 サクラ散る頃


今日もさわやか。

春の朝はいろんなお花のにおいがするし、まだちょっと寒いから、すっきりする。

私が高校生になってから、お姉ちゃんは私と一緒に学校へ行く。

両親が仕事で忙しいうちでは、お弁当はお姉ちゃんが作ってくれた。

それなのに朝からまつげはぱっちりしてるし、みだしなみは完璧なのだ。

いったい何時に起きてるんだろ…

たまに疑問に思うけど、とくに気にしない。

いつものように朝ご飯を食べて、学校へ行く。

昨日は剣道部にも行ったし、帰った時は、お姉ちゃんは家にいなかったから、めずらしく顔を合わせずに寝てしまった。

なんとなくそれが、高校生になったなぁ…なんて照れくさく思えたりする。

昨日会ってなかったから、話したいこともたくさんある。

そうだ…!忘れてた…

「忘れてたんだけど…土方先生が生徒指導室に来いって言っとけって言ってたよ。」

「え~…やだなぁ」

「土方先生怖そうだもんね?」

っていうか、なんで呼び出されてるんだろ?

何かしたの?って聞けば、授業さぼったの、と返ってきた。

そこは中学の時から変わってないんだなぁってちょっと笑ってしまう。

「ねぇ、その荷物…剣道部にでも入ったの?」

うちの学校のしくみでは、今月はまだ入部できないんだけど…お姉ちゃんには学校のしくみなんてどうでもいいことだろうから、

「うん。今日はじめて練習するんだ~!」

と、答えておいた。…っていうか…

「沖田先輩って、剣道部の部長だったんだね!教えてくれればよかったのに。」

「総司?そういえば剣道部だったっけ?」

仲良しなんじゃなかったっけ?

ああそうだ…昨日千鶴に勢いで「沖田先輩が好きかも」って言っちゃったけど…どうしよう…私本当に好きなのかな…あれ?なんかドキドキしてきた…

「夢主(妹)どうしたの?顔赤いよ?あ~・・・総司、ちょっとかっこいいしね?」

ば、ばれてる。私が今沖田先輩のこと考えて赤くなったってばれてる!!

「べっ…べつにそういうわけじゃ…」

必死に弁解してみるけど、きっと逆効果。

「………いいなぁ。楽しそう。」

ぽつりと小さな小さな声で呟いたのが聞こえた。

「え?」

思わず聞き返すけど、なんでもないよ~とかわされてしまった。

どうしたんだろ。そういえばちょっと元気ないかも。
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