藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第12章 ♡Story59♡ 溢れる気持ち
「UFOキャッチャーの景品?」
「はい、和真くんがぬいぐるみで、奏くんがお菓子を沢山とって……
全部私にくれたんです(苦笑)」
「それで山田さんと一緒だったわけ?」
「はい。」
「ふーん……」
(ってか、前髪がぬいぐるみとかってマジかよw)
「そういえば和真くん、あのピンクのぬいぐるみはどうなったの?」
「っば!今ここでそれ言わなくていいだろ!」
和真は一気に顔を赤く染めた。
「お前、高2にもなってぬいぐるみ飾ってるのかよ(笑)」
「てめぇはいちいち笑うんじゃねこのスケベ野郎が!」
「だから俺をスケベ野郎って呼ぶんじゃねえよ前髪!」
「……亮介、和真もいろいろ大変そうねー(苦笑)」
「そうだな……」
(そういや百合ちゃん、アイツのこといつの間に下の名前で呼んでんだろ……)
「二人共、唯ちゃん達の前で喧嘩しないでよ!
せっかく私が、街を案内してあげようと思ったのに……」
百合はほっぺを膨らませた。
「「「……。」」」
(((実にあざとい!)))←
百合以外の面々は一斉に思うのだった。
「そういや、和真は元々この街に住んでたんだっけ?」
亮介は和真に問う。
「あぁ。それで、俺とコイツは幼馴染だ。」
「……はぁ!?」
「「嘘っ!?」」
他の唯・勇斗・恭太郎も驚いていた。
「っ初耳よそんなの!
なんであの時言わなかったのよ!?」
「だからそんなに百合ちゃんと親しいのかよ……
マジで羨ましすぎるだろ!あの人気モデルの百合ちゃんと幼馴染とか!」
「おめぇらうるせぇよ(苦笑)
百合ちゃん、一応有名人なんだから騒いじゃあれだろ。」
恭太郎は興奮気味の唯と勇斗を促せた。
「ふーん……どおりで。」
その一方で亮介は納得したように頷いていた。
「お前、冷静だな。」
(北山先生よりこっちに似てるって言われたほうがいいかも……)←
「そういうアンタも、冷静だろ……」
(見れば見るほど俺そっくり……)
「「……。」」
((気が合うな……))
意気投合する団司と亮介なのであった。