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【R18】狼彼氏(仮)

第8章 雨と幸運


適当にと言われて適当に過ごせる程、私は幼くはない。


床に荷物を置かせて貰い、端っこに小さく座る。


初めて入る烈さんの部屋は綺麗に整頓され、隅々まで掃除が行き届いているようだ。


埃1つ見当たらない。


「そんなにかしこまらなくて良いですよ。

お風呂沸くまで少し時間あるので、月本さんさえ良ければ僕と話して時間を潰しませんか?」


「ぜひ!」


烈さんとこんな風に話せるなんて、幸せ過ぎ!


「図書館へ用事だったんですか?」


「はい、まぁ。

私読書が好きなので」


「どんなジャンルのものを読みます?」


「うーんと…恋愛系が多いですかね。

基本どんなものでも読めますけど」


「恋愛はあまり読まないな…」


「もし良ければ今度オススメ紹介しますよ」


「本当ですか?ありがとうございます」


「いえいえ。

烈さんは本とか読んだりします?」


「しますよ。

僕はミステリーとかバトルものが好きです」
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