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【R18】狼彼氏(仮)

第8章 雨と幸運


「今家族居ないから堅くならなくて良いですよ」


「は、はい。

お邪魔します」


「礼儀正しいんですね」


「そんなことないですよ!常識ですもん」


「結構なことです」


ニコッと口角を緩め、ポンポンと頭を撫でてくれた。


…これ凄い萌える…。


でも萌えてる場合じゃないんだよね。


鼻がムズムズする…くしゃみが出そう。


「寒いですよね、ちょっと待っててください」


そう言うと烈さんは足早に中に消えた。


1人ポツンと玄関に取り残された私。


「とりあえずこれ使ってください」


すぐに奥から小走りで来てくれる。


「タオルです」


「あ、ありがとうございます」


「お風呂沸かしますね」


「そんなお気遣いなく!」


「大切な役員に風邪でもひかせたら大変ですから。

星夜も荒れそうですしね」


「は、はぁ…」


「そこの突き当たりが僕の部屋です。

先に入ってて適当に過ごしててください。

すぐ行きますから」


「は、はい」
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