第2章 Dear ―Doctor Call Ⅱ ー

智兄の手がゆっくり動いて俺を苦しめていた輪っかをゆっくりとずらして行く。

その緩慢な動きさえ快感になって俺の脳みそまで溶かそうとする。


「あっ、はやくぅっ、にぃっ、それ
　とってぇ」


もうイキたくて、出したくてそれしか考えられない。

自分で腰を落として深く深く智兄の熱を咥え込む。

そのまま夢中で自ら腰を振る。

後ろからする粘着質な音がますます俺を煽る。


「やばっっ、潤っっ」


輪っかが外れた瞬間、智兄の唇が俺の唇を塞ぐ。

俺の喘ぎ声も封じ込まれて…。

背筋を走る快感に持っていかれる。


「ぅんんんんんんんっっっ」


びくっんって身体が撓って智兄を一気に締め付ける。

俺の中の智兄がビクビクって脈打って…。

俺の欲望からは解放された瞬間からずっとダラダラと白濁が溢れる落ちてて…。

流れてる間ずっと抗えないほどの快感に支配されてた。


「もう、潤…締めすぎ。
　もうちょっと楽しみたかったのに…」


智兄が最後の一滴まで注ぎ込むように腰を動かしながら笑うのが見えた。

そのまま俺の意識はゆっくりと堕ちていった。