ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第2章 Dear ―Doctor Call Ⅱ ー
ゆるゆると動き始めた智兄の手にようやくこの熱から解放されると思ったのに…。
智兄の手は一向に欲しい刺激をくれない。
もどかしくなって自分の左手で自分のモノを掴んだ。
なんにも考えられなくて、頂点を目指して扱くけど利き手じゃないからうまく出来なくて…。
「潤?そんなにしてもこれは外さないよ?」
智兄の指が根元を戒める輪っかを撫でる。
「やぁっ、にぃ、おねが…ぃ
これ、はずしてっっ
イキたいっ、イキいよぉぉ」
とにかく身体を巡る熱を解放したくてお願いするけど涼しい顔で智兄はそれを無視する。
「潤くんの身体のことを考えると
何回も出せないでしょ?
僕だって潤くんと楽しみたいし…。
こっちでイケるでしょ?
こっちなら何回イッてもいいから」
ヌルっとしたものを纏った智兄の指が後ろの口に差し込まれる。
「あぁんんっ…なに?
んんっ、熱い…、さとにぃの…ゆび…
あっついのぉぉっ」
「ふふ、大丈夫、
これも気持ちよくなるから…。
こっちにもあげる」
智兄が白い液体を俺のモノに垂らす。
「ひゃゃん…だめっ、さとに…
ゆるし…て」
そのまま一撫でされて…俺は欲を吐き出すことなくイッた、