第25章 職業体験(本番)
そうして…
旅路は続いていく。
この職業体験は
ヒーローになることにおいて
大切な経験となり、礎となったと思う。
恵土「…(微笑」
エージェント「お主に会えてよかったわい^^♪」
恵土「それは、私も同じです(微笑」
そう笑っていたが
次の言葉に、私は固まった。
エージェント「風月流までおんなじじゃしの!」
恵土「!風月流、知って!?」
エージェント「当たり前じゃ。
教え込んだのはわしじゃ(きっぱり」
いきなり明かされたもの…
それに無論、私は呆気にとられたわけで;
恵土「……ええええええ!!!??;
師匠の師匠!??・・;(がびーん!!」←父からも聞いたことなかった
エージェント「古武術の中でも最古で
自然に逆らった動きをせず
ありとあらゆる動きの流れを感じ取り生かし切る、最強の格闘術。
それが、風月流じゃ」
恵土「ぽかーん)…通りで強いわけだ;
色んな流派とも修業して身につけたんだ、あの時使った柳生新陰流とか」
エージェント「頷く)そうじゃ。
ちなみに、エクシードはステインと一度戦ったことがある」
恵土「!!
それで、あの時…
恵土『!待て!
お前、一体いつから活動しt
ステイン『その質問』
ふっ!(壁を蹴って後ろに回る)
恵土『!』
ステイン『二度目だ』
がきぃん!!
二度目だって言ったのか。
きっと、心配して尋ねたんだろうけど」
顎に手を当てて考え込む中
そういった事実関係が、今更だが明らかになった。
エージェント「それでも改心せず、突っ走っていったそうじゃ」
恵土「…そっか。
でも、エンデヴァーが止めてくれた」
エージェント「ああ。
一般的にはそうなっとるな」
恵土「…大変だねえ、ヒーロー社会も。
隠さなきゃいけないこともあれば
それによって守られる者もある。
複雑かつ難解だ。この世界は(溜息&苦笑」
自然と、そう思った。
風を通して
デッ君と飯田、ショートが
ステインを倒して
ヒーローを助けたことを感じ取れたから。
それでも、6人がまとめて処分を受けることを
少しでも減らすために選んだってことを、解っていたから。