【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第147章 147話
「…ッフ、なるほどな」
そして少しの沈黙が続くと、今度はキルアが失笑と共に話し出した。
「オレとゴンは実際に顔を合わせてるから、旅団がどれだけヤバい連中かってことは身に染みて理解してるけど…
そんな奴らが仲間を殺されたってだけで、あんなにしみったれて泣きわめくか?って、違和感あったんだよ。
けど…今の話で腑に落ちたわ。
あのヒゲの男が泣いた理由も、お前がどうしてあいつらと渡り合えたのかってこともな」
睨むように私を見るキルア
その口元はは少し笑っていて、彼特有の押しの強い態度がプレッシャーをかけてくる
どういう意味か分からず、私が困惑して汗をかいていると
キルアは張り詰めた空気を解くようにソファーへと寄り掛かった。
「だってちょっと見ねーあいだに別人じゃん。
そこまでクラピカの根幹に関わる重大な情報を隠してたのは、ここ数日間のシナリオが変わったら困るからだろ?
まさかお前がそこまでシタタカだったとはな〜、完全に見くびってたわ」
「ちっ、違うの!
隠してたわけじゃなくて、伝えても意味が無いって…分かってたから。
絶対に関わってないとは言いきれないし、パドキアで別れた時の私じゃ…そんな中途半端な理由でクラピカさんを止められるわけない。
だから、私がぜったい幻影旅団を止めるって…そう約束した後だから、今だから話せたの。」
「は?!」
天井を仰ぎ見ていたキルアが、飛び起きる
驚いた顔で私を見るのはゴンもレオリオもだった。
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