【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第147章 147話
「名前は旅団と流星街のことも知ってたの?」
流星街と裏社会との繋がり、そして幻影旅団についての説明を聞いたゴンにそう訊ねられる
純粋な疑問から訊かれてるということは、その声色から分かった。
分かってはいるけれど…そう訊かれた瞬間、心臓がドキリとして嫌な気持ちがじわじわと胸に広がっていく…。
これは間違いなく罪悪感という感情だ。
ゴン以外にも、キルアやレオリオ…きっとクラピカも同じ疑問を抱いていると思う。
だから、いつもみたいに下を向いて逃げたりしたくない
ちゃんと私の気持ちを4人に話さないと…
合ってしまった目を泳がさないように、私は必死にゴンの瞳を見つめた。
「そう…なの、私は知っていて…。
クラピカの家族を殺した人達かもしれないのに…それでも彼らに手を貸した…。」
視界がじわりとぼやける
堪えていた涙が目の中で溢れ、その視界がゴンの姿を捉えられなくなると
私は強がっていた分、そこから崩れるように取り乱してしまった。
「私はっ…助けるべきか、そうでないかで誰かの命を量りたくない。
もうっ…誰の命も諦めたくない!ごめんなさい…」
怖くて誰の顔も見れない。
息が、苦しい
思い通りに息ができなくなって、昨晩…オークションの襲撃で死んでいった人達の姿が、助けを求める声が、突然脳裏にフラッシュバックしてきた。
走馬灯の様に、あの時の音や光が頭の中を掻き混ぜてくる。
目を閉じても終わらない絶望
死体に躓いたあの感触
地獄のような炎
血の匂い
煙
どうしよう
止まらない
怖い
ごめんなさい
どうか
許して
私を