【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第129章 129話
ゴンside
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「でも、どうしてキルアはこの人達が名前に関係してるって思ったの?」
「詳しい話は外でしようぜ、ここじゃ人が多すぎる」
…
ターゲット探しに奔走する人込みをかき分け、路地へと出る
他の参加者に後れをとるまいとするレオリオを宥めてキルアは話し出した。
「慌てなくても、あんな連中にゃ捕まえられないよ」
キルアの見たところによると、この条件競売にはいくつか不自然な点があるらしい。
リングまで用意された場所にそぐわない内容だった事、やっている事はただの賞金首探しだった事
そして、それを繋げる昨晩の襲撃事件…
「まさか…地下競売の品がこいつらに盗まれた!?そこでしかたなく競売を装って盗人の首に賞金をかけたのか!」
「その通り。そんで名前がオレ達にあんな忠告をしてたって事は、あいつの知っている物語の中で描かれている事件だったんだ。
間違いなく死人が出るようなデカい事件、となると名前はどういう行動をとるか…」
「絶対、助けようとする…。」
オレが呟くと、2人と目が合う。
信じられない結論に辿りついてしまい、少しだけ沈黙が続いた。
「タイミングとオレ達への忠告を考えると辻褄が合うんだよ
あいつ…たぶん地下競売を襲った連中を止めに行ったんだぜ」
「何ぃ!?止めるっつったって…一体どうやって!」
「問題は手段というより襲ったやつらが何者かって事さ…
マフィアのお宝盗むなんて、こいつら頭イカれてるだろ。でもオレ達はそんな連中の心当たりがある」
「幻影旅団…!!」